アグネータ・フロックのご紹介

DVD「ストックホルムから川越へ」アグネータ・フロックが見た日本

スウエーデンの切り絵とタペストリーの作家、アグネータ・フロックが川越をテーマにした数々の作品をDVDに制作しました。

DVDアグネータ「ストックホルムから川越へ〜アグネータ・フロックが見た日本」
(2008年12月版)
絵 アグネータ・フロック
音楽 小林範子(こばやしのりこ)
編集 小川翔平(おがわしょうへい)
制作 NPO アートバーブズフォーラム

作品の解説

アグネータ・フロックさんが川越をテーマに作品をつくった時に、川越の伝説や産物、歴史などについて通訳したり調べたり制作のお手伝いをしてきたこばやしのりこが、東京電機大学のNPOアートバーブズの協力をもとに作品をDVDにまとめ、また音楽をつけました。どうぞご覧下さい。

アグネッタ・フロックの本がNHK出版から2009年11月28日発売されます

アグネータ・フロック(Agneta Flock)

スウェーデンの切り絵作家・テキスタイルアイーティスト。
テキスタイルで、ストックホルム国立美術館などに作品が収蔵されている程の作家だが、
1980年代末より、童話や寓話、神話などをモチーフにした切り絵を発表、国内外で人気を博している。
その切り絵はストックホルムの北方民族博物館に 永久保存されている。

DVD『ストックホルムから川越へ〜アグネータ・フロックが見た日本』

切り絵: アグネータ・フロック
音楽・企画: こばやしのりこ
編集: 小川翔平
[DVD BOOK発売予定]

DVDの収録内容

1 川越のサツマイモの中で、尺八を吹く
3 西洋キョウチクトウ
4 伊勢の和歌に
難波がた みじかき葦のふしのまも あはでこの世を すぐしてよとや
5 能因法師に—三十六歌仙のひとり
嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり
紅葉の葉が流れ、それが錦綾のようになったという、ことから受ける私の印象
6 メッセージ—猫が展覧会への招待状を受け取る
7 川越への旅の荷造り
9 川越特産のさつまいもとスウェーデンの街べスタローズ特産のキュウリが一緒に踊る
10 さつまいも
11 大根を作る人(猫) 小林一茶の俳句に従って、大根のひとつの使い方
12 小林一茶の俳句に寄せて
大根ひき(だいこひき) 大根で道を教えけり
13 サツマイモで川越への道を教えるさつまいもづくりのお百姓さん
14 金の鯱鉾(しゃちほこ)
背中を向けているとき、屋根で何がおこっているかわかりはしない
15 小仙波貝塚
16 貝塚から(仙波貝塚の貝)
17 川越唐桟
川越唐桟の織物市場についての本を読んだ。本物を見たことはないが私の受けた
印象がこれである
18 柿本人麻呂の和歌に
長き夜—–あしびきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む
19 小野小町と在原業平
小野小町を夢見る在原業平
20 大楠とからす(川越の民話より)
21 山内禁鈴(川越の民話より)
22 仙波 仙芳という人が水を渡れないでいると、龍神に逢い、
袈裟を脱いで波の 上に置くと瞬く間に広がり、陸地(仙波の由来)となっ。
23 民部稲荷(川越の民話より)
26 寺院の猫 川越の成田山別院で見た猫。猫は私でもある
27 狭山茶 川越のお茶を讃えて
28 ぶんぶく茶釜 踊る茶釜についての日本の昔話
29 川越唐桟
30 さつまいもを集める
31 ちょうちん
32 貝塚から(仙波貝塚の貝)
33 寺子屋 昔の川越の手習いの教室
34 ススキ
35 川越のススキ(蓮馨寺)
36 野雁で来たる—-雁の引く人力車に乗って
37 雁に乗る 川越への正しい行き方—-雁に乗る

作品の紹介

山内禁令(さんないきんれい)画

昔々、喜多院のお坊さんが伊佐沼に出かけました。
大勢の子供たちが一匹の 蛇をいじめていました。
お坊さんは「いじめてはかわいそうだから蛇を私にゆずっておくれ」
といってお金を与え、寺へ連れて帰りました。

やがて蛇は大きくなり、夜な夜な付近の田畑を荒らすようになりました。
お坊さんは「おまえをかわいそうだと思って世話したのに人様に迷惑をかけては困る。
これから用事があるときは私が鈴を鳴らしてから出るように、
池にはいっていなさい」と仙波の池に封じこめました。
それから喜多院の山内では鈴を鳴らさないようになりました。