いにしへに織りてし機を 七夕歌
古に織りてし機を この夕へ 衣に縫ひて 君待つ我を
足玉も手玉も ゆらに 織る機を 君が御衣に 縫ひもあえむかも
棚機の 五百機立てて織る布の 秋さり衣 誰が取り見む
【歌の訳】
ずっと前に織っていた布を、この夕べ 衣に縫ってあなたをを待つ私です(No.2064)。足玉も手玉も鳴るばかりに織る布をあなたの着物に縫いおおせるでしょうか(No.2065)。棚機をいっぱいたてて織る布の秋の衣は誰が面倒を見るのでしょうか(No.2034)。
いにしへに織りてし機を 万葉集にはまた、たくさんの七夕の歌があります。星の物語は、恋の物語。たなばたの彦星と織姫星の話は、牽牛と織女の二つの星が年に一度しか逢うことを許されない、という中国の伝説からきたものです。これに、日本古来の棚機女という巫女が水辺で神の降臨を待つという農村行事が一緒になったようです。 (お話と音楽こばやしのりこ)
A Weaving Song Two Poems for Tanabata, The Festival of Stars
The cloth that I wove
Many years ago I sew
Into my own dress
This evening, and I wait
For my lad the dress to show. (No 2064)
The beads on my hands
The beads on my feet ringing,
I am now weaving
A cloth to make my man’s clothes,
Though I fear I shall be belayed. (No 2065)
The dress that is made
For autumn out of the cloth
Woven by Weaver
With her five hundred weaving tools,
Who is to wear, I wonder? (No 2034)
About this work:
Art works Agneta Flock
Music Noriko Kobayashi
Video Produce Shohei Ogawa
Produce Noriko Kobayashi
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録音はあけぼのホールで行っています。
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